《札沼線と留萌本線》日本一短い本線を味わい尽くす【女子鉄ひとりたび】18番線
JR、私鉄、すべての鉄道を乗りつぶした唯一の女性芸能人が行く!
■秘境駅の連続に北一已(期待ちゃん)
深川駅から留萌本線に乗る。
ステンレスの車体でパッと見は現代的な出で立ちだけど、既に登場から30年以上が経過している。女性同士の会話あるある、
「え? 30歳? 見えな〜い! もっと若く見える〜。同じ洗車機を使ってるのに羨ましいわ」と、車両同士も女子トークを繰り広げているのかな。
深川駅を出発すると、北一已(きたいちやん)、秩父別(ちっぷべつ)、北秩父別(きたちっぷべつ)と小さな駅を小まめに停車していく。
北秩父別は元・仮乗降場(注)だけに、質素な板張りのホームと待合室がなんとも渋い。思わず途中下車したくなるほどだ。
進行方向右手には、名峰・暑寒別岳(しょかんべつだけ)が鮮やかに浮かび上がる。沿線は田園風景で大地は黄金色に染め上げられていた。
お次は、真布(まっぷ)駅。ここはMAPだけに、鳥取県にある智頭(ちず)駅の英語バージョンだな。以前はこの駅も仮乗降場で、マップのくせに時刻表の地図にも載っていなかったらしい。
恵比島(えびしま)駅は、NHKの連続テレビ小説『すずらん』のロケ地となった駅。撮影用に木造駅舎が設置されて、今もそのまま使われている。
もともとは簡易駅舎だったが、撮影時に板張りの装飾が施されたので、どう見ても年代物の古い木造駅舎にしか見えない。この手法を使えば、どんな駅も渋く早変わりする。
NHKさん、ぜひ全国の全てのローカル駅でロケを実施していただけないでしょうか。
留萌駅で26分の停車時間があった。
時刻はお昼。ドアが開くと、車内の鉄道ファンは一斉に駅の立ち食いそば店になだれ込んでいった。誰もいなかった店が、一瞬で超満員となる。
ここは「身欠きにしん」の乗った「にしんそば」が有名だ。明治から昭和前半まで、にしん漁で栄えたことに由来する。
私も参戦しようか迷ったが、この先でどうしても食べたいものがあったため、美味しそうな匂いをお腹いっぱい吸い込み、欲求を抑えた。
(注)仮乗降場=JR発足以前に北海道に数多くあった「時刻表に載らないヤミの駅」。詳細は「地図にない駅」を参照のこと。
(19番線へ続く)
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■な、なんとこの夏も、水間鉄道に「女子鉄ひとりたび」ヘッドマーク電車が走った!
掲出日程:2020年8月11日~8月20日(10日間)
掲出車両:1003(青ライン/貝塚駅側)
走行日:8月11、12、13、16、17日
■「女子鉄ひとりたび」サイン本は完売! ブロマイド付は発売中!
イベント当日に来られなかった人のために、木村裕子さんが心を込めて、一冊一冊にサインを入れた本。
2019年の年末に限定部数で販売されていましたが、速攻で完売御礼!
なお3種類の「オリジナル・ブロマイドつき」の本は今も販売中ですので、お早く以下の書店へどうぞ。
販売場所:
書泉グランデ 6F鉄道コーナー
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1丁目3-2
書泉ブックタワー 5F鉄道コーナー
〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町1丁目11-1